有名店の先祖代々「伝統のたれ」は何日で入れ替わるか、計算してみた


うなぎなどの有名店は先祖代々引き継がれている継ぎ足した「たれ」が命と言われていますが、果たしてどれくらい伝統が含まれているのか...

有名店のウナギのたれは確かに美味しい気がします。何十年も継ぎ足し継ぎ足しで深みが違う~~

でも実際は、防腐剤などが無くて腐らないなんてことはありません。では実際どのくらい伝統の味が「たれ」に含まれいるのでしょうか?ちょっと数学的に考えてみました。

毎日、「たれ」にウナギを浸けるのでその都度、「たれ」は減っていきます。例えば一日で10%程度減るすると、毎日10%は新しい「たれ」が追加されます。


1日目 100×0.9+10
2日目 (100×0.9+10)×0.9+10
    =100×0.9×0.9+10×0.9+10
3日目 ((100×0.9+10)×0.9+10)×0.9+10
    =100×0.9×0.9×0.9+10×0.9×0.9+10×0.9+10





見てわかるように、毎日「秘伝のたれ」が減っていきます。数式で表すと

「秘伝のたれ」×(0.9)^n 但し「n」は日にち


毎日減少する割合(%)、回数(日にち)を変数としてこれをエクセルで計算してみます。



理論的には一生、ゼロにはならないので永久の「秘伝のたれ」は残りますが、一ヶ月もすれば、ほとんど新しい「たれ」に置き換わってしまいます。

こうやって「たれ」の置き換わりスピードを見ると、一番美味しくなる「たれ」の時期はウナギの一番美味しい時期の終盤に食べるのが数式的には「たれ」も美味しくなって美味しさMAXになるようです(笑)

天然ウナギなら脂の乗る年末辺り、養殖ウナギはやはり、夏場に合わせているので夏場辺りになるのかもしれません。

良く、ウナギ屋は火事になったら「たれ」を溢さないように大事に持って逃げると言っていますが、本当は「たれ」ではなくて「たれ」の入った伝統的な器が大切だと言う事になるのでしょうか?? 

「たれ」は商売して一ヶ月もすれば秘伝の「たれ」になってしまうのですから~~~(笑)