わらべうたの「とうりゃんせ」を唄いながら川越城まで




スタートは「川越市立川越第一小学校」の正門前からです。正門の中の右側に「川越城南大手門跡碑」が見えます。昔の庶民はここの門をくぐって川越城に入ったので、私もここから「とうりゃんせ」の歌に出てくる神社を目指します。




小学校の正門の正面に小路があり、ここを直進します。昔はすでに城内だったと思いますが今は一般の住宅地です。

少し進むと右手に小高い丘の出てきます。この高台が川越城「富士見櫓跡」で手前に川越城「田曲輪門跡碑」があります。この高台が天守閣の代わりになっていたのでしょう。富士見櫓跡に行くには道成に少し「田曲輪門跡碑」を先に過ぎてから左に上る小路があります。手前の道は危険防止のため通行止めになっている事があるので注意が必要です。




この高台にはなんと御嶽神社・浅間神社・冨士見稲荷が所狭しと並んで立てられています。川越で一番高いところですから眺めも抜群です。




「富士見櫓跡」「田曲輪門跡碑」を左手に見ながら先に進むと右手に「郭町浄水場」、その先の左手に目的地の「とおりゃんせ発祥の地」三芳野神社があります。


行きの細道の雰囲気   帰りの細道の雰囲気


最後の天神門跡はわかりませんでしたが、昔は門を通るたびに、門番に理由を説明して天神様にお参りしていたのでしょうか。

帰りの参拝客は、参詣客に紛れて密偵が城内に入り込むことをさけるために警護の者によって厳しく調べられたようです。そのためにわらべうたの「とうりゃんせ」ができたと言われています。

通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちょっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ


わらべうたの起源は諸説あるようで、小田原市の菅原神社、川越側の的場の三芳野天神社などにも石碑があるようです。ただ、私としては川越の三芳野神社説が一番しっくり馴染みます!!

川越城に来ることで八幡さま、稲荷さま、天神さまの三つの神社をいっぺんにお参りできてしまいます(笑)





「帰りはこわい」道は通りたくないので三芳野神社でお参りしてそのまま左手奥に進むと川越城の本丸に出会えます。



「天神さま」が「本丸」とこんなに近ければそりゃ警備も厳しくなりますよね~~

料は100円なので足休みを兼ねて見学です。天気がよい日などは縁側でゆっくり座って庭園を眺めながら休憩がとれます。横に川越高校の校庭が拡がってるのは興醒めですが無視して本丸庭園を...




本丸を後にして左手に出てそのまま市役所方面に進むと川越城「中ノ門堀跡」があります。昔の堀の一部が住宅地に囲まれて残っています。こんなところに遺跡が残ってるなんて、ちょっとビックリします。





蔵の街は人が一杯でもこの辺りは人が少なくて川越の昔を十分に楽しめると思います。
三芳野神社までは巡回バスや路線バスでも近くまで行けますが、川越駅から歩いても30分程度なので天気のいいときは「Take a walk」